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ダイエットしていないのに体重が減る原因は?考えられる病気と受けるべき検査

2026.03.05
ダイエットしていないのに体重が減る原因は?考えられる病気と受けるべき検査

こんにちは、八尾市のくずもと内科クリニック院長の葛本です。

「ダイエットしていないのに体重が減ってきた」「最近ベルトがゆるくなった気がする」——そんな経験はありませんか?

意図していないのに体重が減っている場合、体の中で何らかの異常が起きているサインかもしれません。
特に半年で体重の5%以上、または4〜5kg以上の減少がある場合は、医学的に「体重減少」として精査が必要とされています。

体重減少の原因は消化器の病気であることが多く、消化器内視鏡専門医として日々の診療の中でも、体重減少をきっかけに受診され、病気が見つかるケースを経験しています。

今回は、意図しない体重減少の原因として考えられる病気と、必要な検査について解説します。

「痩せた」と感じたら確認してほしいこと

「痩せた」と感じたら確認してほしいこと

普段から体重を測る習慣がない方でも、次のような変化がある場合は体重減少が起きている可能性があります。

  • ベルトの穴の位置が変わった
  • 以前ぴったりだった服がゆるくなった
  • 家族や知人に「痩せたね」と言われた
  • 食事量は変わらないのに体重が落ちている
  • 食欲がなくなり、食べる量自体が減っている

これらに心当たりがある場合、まずは半年前の体重と比べてみてください。
4〜5kg以上の減少、または体重の5%以上の減少があれば、医療機関の受診をおすすめします。

体重が減る3つのメカニズム

意図しない体重減少は、大きく3つのメカニズムで起こります。
原因となる病気を理解するうえで重要なので、簡単にご説明します。

①エネルギーの摂取不足

食欲が低下して食事量が減ったり、胃や食道の病気によって食べ物を飲み込みにくくなったりすることで、摂取カロリーが不足する状態です。
胃がん、食道がん、胃潰瘍、逆流性食道炎、機能性ディスペプシアなどが原因となります。

②エネルギーの吸収不良

食事は摂れていても、腸に炎症があるなどの理由で栄養をうまく吸収できない状態です。
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、慢性膵炎などが原因となります。

③エネルギーの消費増大

体の代謝が異常に活発になったり、がん細胞が大量のエネルギーを消費したりすることで、摂取量を消費量が上回る状態です。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や進行がんなどが原因となります。

体重減少の原因となる消化器の病気

体重減少は消化器の病気が原因であることが非常に多いです。
ここでは、当院で診断・治療に対応できる代表的な疾患をご紹介します。

胃がん

胃がんは初期にはほとんど自覚症状がありません。
進行すると食欲低下、みぞおちの痛み、吐き気、体重減少などの症状が現れます。
がん細胞自体がエネルギーを大量に消費するため、食事量が変わっていなくても体重が減ることがあります。

早期の胃がんは胃カメラ検査で発見できれば治療成績が非常に良いため、定期的な検査が最も有効な予防策です。

大腸がん

大腸がんも早期には自覚症状に乏しく、進行すると便通異常(便秘・下痢)、血便、腹痛、体重減少などが現れます。

大腸カメラ検査で早期に発見できれば、ポリープの段階で切除することでがん化を防ぐことが可能です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

ピロリ菌感染や痛み止めの長期服用が主な原因で、胃や十二指腸の粘膜が深く傷つく病気です。
みぞおちの痛みや吐き気によって食欲が低下し、体重減少につながります。
また、消化吸収能力の低下も体重減少の一因です。

胃カメラ検査で粘膜の状態を直接確認し、ピロリ菌検査を併せて行うことで適切な治療が可能です。

慢性胃炎(萎縮性胃炎)

ピロリ菌の長期感染によって胃の粘膜に慢性的な炎症が起こり、胃の機能が低下する状態です。
食欲不振、胃もたれ、胸やけなどの症状によって食事量が減り、体重減少を引き起こすことがあります。

放置すると萎縮性胃炎に進行し、胃がんのリスクが高まるため、早めの検査・ピロリ菌除菌治療が大切です。

逆流性食道炎

胃酸が食道に逆流し、食道の粘膜に炎症を起こす病気です。
胸やけや呑酸(酸っぱい液体が上がってくる感覚)によって食事が苦痛になり、食事量が減って体重減少につながることがあります。

機能性ディスペプシア

胃カメラ検査で異常が見つからないにもかかわらず、胃痛や胃もたれ、少量で満腹になる、膨満感などの症状が慢性的に続く状態です。
食事を十分に摂れなくなることで、体重減少を引き起こすことがあります。

潰瘍性大腸炎・クローン病

腸に慢性的な炎症が起こる「炎症性腸疾患」です。
下痢や血便が続くことで栄養の吸収が妨げられ、体重減少を引き起こします。
大腸カメラ検査で腸の粘膜を直接観察することで診断が可能です。

消化器以外で体重減少を引き起こす病気

体重減少の原因は消化器の病気だけではありません。
以下のような病気が原因となることもあります。

糖尿病

インスリンの不足によって、食事から摂ったブドウ糖を細胞に取り込めなくなり、代わりに脂肪や筋肉が分解されて体重が減少します。
のどの渇き、多尿、疲れやすさなどの症状を伴います。

当院では血液検査で血糖値やHbA1cの測定を行い、糖尿病の診断・治療に対応しています。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、体の代謝が異常に活発になり、食べても食べても体重が減っていく状態になります。
動悸、手の震え、多汗などの症状を伴い、女性に多い疾患です。

血液検査で甲状腺ホルモンの値を調べることで診断が可能です。

ストレス・うつ病

過度のストレスは自律神経を乱し、食欲低下や消化機能の低下を引き起こします。
うつ病では食事をすることへの意欲が低下し、体重減少につながることがあります。

受診の目安——こんなときは早めにご相談ください

次のいずれかに当てはまる場合は、早めに消化器内科を受診することをおすすめします。

  • 半年で4〜5kg以上の体重減少がある(または体重の5%以上の減少)
  • ダイエットしていないのに体重が減り続けている
  • 食欲がない状態が2週間以上続いている
  • 胃痛、腹痛、胸やけ、吐き気など他の症状を伴っている
  • 便に血が混じる、便が黒っぽい
  • 下痢や便秘が長期間続いている
  • 健康診断で「要精密検査」と指摘された

「何科を受診すればいいかわからない」という場合は、まず消化器内科を受診してください。
体重減少は消化器疾患が原因であることが最も多く、消化器内科では内視鏡検査をはじめとした専門的な検査で原因を特定することが可能です。

当院で行える検査

くずもと内科クリニックでは、体重減少の原因を特定するために以下の検査に対応しています。

血液検査

貧血、炎症反応、肝機能、腎機能、血糖値、甲状腺ホルモンなど、体重減少に関わる幅広い項目を調べることができます。

胃カメラ検査

食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察し、胃がん、胃潰瘍、慢性胃炎、逆流性食道炎、機能性ディスペプシアなどを診断します。
鎮静剤を使った苦痛の少ない検査に対応しています。

大腸カメラ検査

大腸全体の粘膜を観察し、大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病などを診断します。
ポリープが見つかった場合、その場で日帰り切除が可能です。

CT検査

町のクリニックでは珍しいCTを完備しています。
胃カメラ・大腸カメラでは直接見ることのできない膵臓、胆のう、肝臓などの異常を画像で確認できます。

エコー検査(腹部超音波検査)

体に負担のない超音波検査で、肝臓、胆のう、膵臓などの臓器の状態を調べます。

八尾市で原因不明の体重減少にお悩みの方へ

八尾市で原因不明の体重減少にお悩みの方へ

「痩せてきたけど、どこに相談すればいいかわからない」——そんな方こそ、まずは消化器内科にご相談ください。

くずもと内科クリニックでは、消化器内視鏡専門医である院長が血液検査・胃カメラ・大腸カメラ・CT・エコーを組み合わせて、体重減少の原因を丁寧に診断いたします。

体重減少は放置せず、早めの検査で原因を見つけることが大切です。お気軽にご相談ください。

当院は近鉄大阪線 高安駅西口から徒歩1分の高安クリニックビル3階にございます。

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