こんにちは。八尾市高安のくずもと内科クリニックです。
大腸カメラ検査を受けて、その場で大腸ポリープを切除した――。
「がんになる前に取れてよかった」とホッとする一方で、実際に一番多くいただくご質問は、こんな内容です。
「お酒はいつから飲んでいいの?」
「明日から仕事に行っても平気?」
「コーヒーは?お寿司は?ジムは?」
大腸ポリープの切除は、内側から見れば腸の壁に小さな傷(キズ)をつくる処置です。
処置そのものは数分で終わりますが、その傷がふさがるまでの数日〜1週間ほどの過ごし方で、後から出血するかどうかが変わってきます。
この記事では、切除後によくいただく質問を「食事」「仕事・運動」「もしもの時」の3つに分けて、消化器内視鏡専門医の視点でお答えします。
これから大腸カメラ検査を受ける予定の方も、あらかじめ読んでおくと当日あわてずに済みますよ。
なぜ切除後は「安静」が必要なの?
ポリープを取ったあとの腸は「かさぶた」の状態です
内視鏡でポリープを切除すると、切り取った部分は粘膜がめくれた小さな潰瘍(かいよう)になります。
イメージとしては、ひざを擦りむいたあとのかさぶたと同じです。
この傷は自然にふさがっていきますが、その途中でかさぶたが早くはがれてしまうと出血することがあります。
これを後出血(こうしゅっけつ)といい、処置の当日ではなく数日たってから起こるのが特徴です。
気をつける期間の目安
後出血が起こりやすいのは、一般的に切除後3日目〜1週間ごろといわれています。
「もう3日も経ったし大丈夫だろう」と急にお酒を飲んだり、ジムで思いきり体を動かしたりしたタイミングで起こることが少なくありません。
- 切除当日:もっとも慎重に。安静を最優先に
- 翌日〜3日目:日常生活はほぼ通常どおり。ただし刺激物・飲酒・激しい運動はNG
- 4日目〜1週間:少しずつ通常へ。遠出や激しい運動はまだ控えめに
※ポリープの大きさ・個数・切除方法によって必要な安静期間は変わります。
当院では検査当日に、患者さまごとの注意事項をお渡ししています。実際の日数は必ず担当医の指示を優先してください。
血をサラサラにする薬を飲んでいる方は特に注意
心臓や脳の病気で抗血栓薬(こうけっせんやく/いわゆる血液をサラサラにする薬)を服用中の方は、後出血のリスクがやや高くなります。
再開のタイミングは自己判断せず、必ず処方医と当院の指示に従ってください。
検査を受ける前の問診で、お薬手帳をご持参いただくことがとても大切です。
【食事編】いつから、何を食べていい?
Q. 切除した当日は、何を食べればいいですか?
A. おかゆ・うどん・豆腐・白身魚・スープなど、消化のよいものを少なめにが基本です。
検査で腸をきれいにした直後は、腸そのものも疲れています。いきなり量を食べず、腹八分目より少なめを意識してください。
Q. いつから普通の食事に戻せますか?
A. 多くの場合、翌日から徐々に通常食へ戻していけます。
ただし「普通の食事=何でもOK」ではありません。次の質問以降のNG食材は、しばらく避けていただくのが安心です。
Q. 揚げ物・焼肉など脂っこいものは?
A. 数日は控えめに。
脂の多い食事は消化に時間がかかり、腸に負担をかけます。焼肉やとんかつは、傷が落ち着いてからのお楽しみにとっておきましょう。
Q. カレー・キムチ・唐辛子など辛いものは?
A. 1週間程度は避けてください。
香辛料は腸の粘膜を刺激し、腸の動きを強めます。せっかくできかけた傷に負担をかけないよう、我慢のしどころです。
Q. 納豆・ヨーグルトなどの発酵食品は大丈夫?
A. 基本的には問題ありません。
「納豆はネバネバするから傷にくっつくのでは?」とご心配される方がいらっしゃいますが、そうした心配は不要です。
むしろ腸内環境を整える食品なので、通常食に戻す時期の一品として向いています。ただし量はほどほどにしてください。
Q. お寿司やお刺身などの生ものは?
A. 数日〜1週間は控えるのが無難です。
生ものそのものが傷を悪化させるわけではありませんが、万一あたってしまい下痢や嘔吐を起こすと、腸に大きな負担がかかります。
体調が万全でない時期にリスクを取る必要はありません。お祝いの席などが控えている場合は、事前にご相談ください。
Q. 野菜・きのこ・海藻など食物繊維の多いものは?
A. 数日は控えめに。
食物繊維は健康によい一方で、消化されずに腸を通過するため、傷を刺激する可能性があります。
野菜はやわらかく煮る、きのこ・こんにゃく・ごぼう・海藻類は数日おいてから――と考えてください。
Q. コーヒーや緑茶(カフェイン)は?
A. 当日は控えめに、翌日以降は常識的な量ならOKです。
カフェインには腸の動きを活発にする作用があるため、当日にがぶ飲みするのはおすすめできません。
1日1〜2杯程度であれば、翌日以降は神経質になる必要はありません。
Q. お酒はいつから飲めますか?
A. ここがいちばん大切です。飲酒は1週間程度お控えください。
アルコールには血管を広げる作用があり、後出血の引き金として最も多いのが飲酒です。
「ビール1杯だけなら」「ノンアルコールに近い量なら」という自己判断が、思わぬ出血につながります。期間中は完全にお休みしてください。
Q. タバコは?
A. 喫煙も控えていただくことをおすすめします。
喫煙は血流を悪くし、傷の治りを遅らせます。せっかくの機会ですので、禁煙のきっかけにされる方も多くいらっしゃいます。
【仕事・運動編】いつから普段どおりに動ける?
Q. 仕事はいつから復帰できますか?
A. デスクワーク中心の方は、翌日から通常どおりで問題ないことがほとんどです。
ただし切除当日は鎮静剤の影響が残るため、そのまま出社せず、ご帰宅後はゆっくりお休みください。
Q. 力仕事・立ち仕事の場合は?
A. 重いものを持つ作業は、数日〜1週間ほど控えめに。
おなかに力を入れる動作は腹圧が上がり、出血の原因になり得ます。
職種によって必要な休養期間は変わりますので、お仕事の内容を検査前にお伝えいただければ、具体的な目安をご案内します。
Q. ウォーキングや散歩は?
A. 軽い散歩程度なら翌日からOKです。
むしろ適度に体を動かしたほうが、腸の動きは安定します。息が上がらない程度を目安にしてください。
Q. ゴルフ・筋トレ・ジム・ランニングは?
A. 1週間程度はお休みしてください。
ゴルフのスイングや腹筋運動、重量を扱うトレーニングは、いずれも腹圧が強くかかります。
「翌週のコンペだけは……」というご相談もよくいただきますので、予定がある方は検査日を調整するのもひとつの方法です。
Q. お風呂・温泉・サウナは?
A. 当日はぬるめのシャワーのみ、湯船は翌日以降が目安です。
長風呂・温泉・サウナは1週間程度お控えください。体を強く温めると血行がよくなり、後出血のリスクが高まります。
Q. 車や自転車の運転はしてもいいですか?
A. 切除当日の運転は絶対に避けてください。
当院では苦痛を抑えるために鎮静剤を使用しています。ご自身では「目が覚めた」と感じても、判断力や反応速度は完全には戻っていません。
検査日は、公共交通機関のご利用またはご家族の送迎をお願いしています。近鉄高安駅から徒歩1分ですので、電車でお越しいただくと安心です。
Q. 出張や旅行、飛行機は?
A. 1週間程度は遠方へのお出かけを避けていただくのが安全です。
万が一出血した際に、すぐに処置を受けられる場所にいることが大切だからです。
どうしても外せないご予定がある場合は、検査のスケジュール自体をご相談ください。
【もしもの時】こんなサインが出たら、すぐご連絡を
すぐに当院(または救急)へご連絡いただきたい症状
- 真っ赤な血が便器に広がるほど出る
- 血便が何度も繰り返す
- おなかが強く痛む、痛みがどんどん増していく
- 38度以上の発熱がある
- めまい・ふらつき・冷や汗・気が遠くなる感じがある
これらは後出血や、まれに起こる穿孔(せんこう=腸に穴があくこと)のサインです。
「様子を見よう」と我慢せず、まずはお電話ください。
診療時間外の場合は、遠慮なく救急外来を受診してください。
逆に、あわてなくてよい変化
次のような変化は、多くの場合心配いりません。
- 翌日ごろの便に、ごく少量の血が1〜2回混じる
- おなかが少し張る、ガスが出やすい(検査時の空気によるもの)
- 2〜3日、便が出ない(前処置で腸の中が空になっているため)
判断に迷ったら、遠慮なくお電話ください
「これは連絡すべき出血なのか、様子見でいい出血なのか」――この判断は、患者さまご自身では難しいものです。
当院では、切除後の患者さまからのお問い合わせをいつでもお受けしています。迷った時点でご連絡いただくのが正解です。
なお、切除後でなくても血便が続く場合は、別の病気が隠れていることもありますので早めにご相談ください。
くずもと内科クリニックの日帰り大腸ポリープ切除
消化器内視鏡専門医が、検査から切除まで一貫して担当
当院では、日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医である院長が、すべての内視鏡検査とポリープ切除を担当しています。
「見つけたその場で切除する」ことで、後日あらためて入院・処置を受ける負担がありません。
くわしくは当院の内視鏡検査の特徴のページもご覧ください。
鎮静剤を使った、眠っている間に終わる大腸カメラ
「大腸カメラはつらそう」というイメージから検査をためらう方は少なくありません。
当院では鎮静剤を使用し、うとうとと眠っている間に検査が終わる方法を標準としています。
気づいたときには終わっていた、という声を多くいただいています。
CT完備。切除後のフォローまで院内で完結
当院は町のクリニックとしては珍しくCTを備えています。
万が一のトラブル時にも、その場で状態を確認できる体制が整っているのは大きな安心材料です。
近鉄高安駅から徒歩1分・土曜日も午前診療
近鉄大阪線 高安駅から徒歩1分。八尾市内はもちろん、山本・志紀・久宝寺エリアからも通いやすい立地です。
土曜日も午前診療を行っていますので、平日にお休みが取りにくい方もご相談ください。
切除後の1週間が、これからの安心をつくります
大腸ポリープの切除は、将来の大腸がんの芽をひとつ摘み取る処置です。
せっかく良い判断をされたのですから、その後の数日間も丁寧に過ごしていただきたいと思います。
- お酒は1週間お休み(もっとも大切)
- 刺激物・脂っこいもの・生ものはしばらく控える
- 激しい運動・長風呂・サウナ・遠出は1週間程度控える
- 切除当日の運転はしない
- 大量の血便・強い腹痛・発熱があればすぐ連絡
そして忘れてはいけないのが、次回の検査時期です。
ポリープができやすい体質の方は再発することがあるため、切除後は医師が指示する間隔での再検査が大切になります。次回時期は結果説明の際にお伝えします。
八尾市・高安で大腸カメラ検査・ポリープ切除をお考えの方へ
くずもと内科クリニックは、近鉄高安駅から徒歩1分の場所にあり、土曜日も午前診療を行っています。
八尾市内はもちろん、山本・志紀・久宝寺エリアなど近鉄大阪線沿線からも通院しやすい立地です。
「便潜血が陽性だった」「血便が気になる」「そろそろ大腸カメラを受けておきたい」という方は、お気軽にご相談ください。
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医を持つ院長が、検査からポリープ切除、その後のフォローまで責任を持って対応いたします。
くずもと内科クリニック
〒581-0021 大阪府八尾市山本高安町2丁目13-3 高安クリニックビル3階
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