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左のお腹が痛い…その原因は?左上腹部・左脇腹・左下腹部で異なる病気と受診の目安

2026.09.07

「左のお腹だけがシクシク痛む」「左の脇腹が張って苦しい」――。
そんな痛みが続いていませんか?

ひとくちに左腹部の痛みといっても、痛む場所が肋骨の下(左上腹部)なのか、おへその高さの脇腹(左側腹部)なのか、おへその下(左下腹部)なのかで、考えられる病気は大きく変わります。

八尾市・高安エリアで消化器内科の専門診療を行うくずもと内科クリニックが、左腹部の痛みの原因を場所別に整理し、「様子を見てよい痛み」と「すぐ受診すべき痛み」の見分け方をわかりやすく解説します。

まず確認|こんな左腹部の痛みは、すぐに受診してください

まず確認|こんな左腹部の痛みは、すぐに受診してください

解説の前に、いちばん大切なポイントからお伝えします。
以下に当てはまる場合は、自己判断で様子を見ずに早急に医療機関を受診してください。

  • 38℃以上の発熱をともなう腹痛
  • 血便が出た、便が黒くタール状になっている
  • 突然、突き刺さるような激しい痛みが起こった
  • お腹が板のように硬く、押すと激痛が走る
  • 吐き気・嘔吐が続き、水分もとれない
  • 冷や汗が出る、顔面が蒼白になる
  • 数日以上にわたって痛みが悪化し続けている

これらは、腸や膵臓に緊急の処置を要する病気が隠れているサインの可能性があります。
逆に、上記に当てはまらない軽い痛みでも「何週間も続く」「繰り返す」場合は、一度きちんと検査を受けることをおすすめします。

左腹部の痛みは「場所」で原因が変わります

お腹の中には、場所ごとに異なる臓器が収まっています。
そのため、痛む位置がわかると、原因をぐっと絞り込むことができます。

左上腹部(肋骨の左下・みぞおちの左寄り)の痛み

この位置には、胃・十二指腸・膵臓(すいぞう)の一部・脾臓(ひぞう)があります。
食事との関連が強い痛みが多いのが特徴です。

  • 急性胃炎・慢性胃炎:胃の重さ、みぞおち周辺の鈍い痛み
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍:空腹時や食後のキリキリする痛み、黒色便
  • 逆流性食道炎:胸やけ、酸っぱいものが上がってくる感じ
  • 機能性ディスペプシア:検査で異常がないのに続く胃の不快感
  • 膵炎(すいえん):背中まで抜けるような強い痛み、飲酒後に悪化
  • 胃がん:初期は無症状のことが多く、進行すると痛み・体重減少

左側腹部(おへその高さの左脇腹)の痛み

ここには大腸(下行結腸)と左の腎臓・尿管があります。

  • 大腸の炎症・便秘によるガスの張り:張るような重い痛み
  • 尿路結石(にょうろけっせき):脇腹から背中にかけての激痛、血尿
  • 腸閉塞・腹膜炎:お腹全体の痛み、嘔吐をともなう

左下腹部(おへその下の左側)の痛み

左下腹部には、便がたまりやすいS状結腸(えすじょうけっちょう)と直腸があり、左腹部の痛みでもっとも相談が多い場所です。
また女性の場合は、卵巣や子宮など婦人科の臓器も近くにあります。

  • 便秘・ガスだまり:張る痛み、排便で軽くなる
  • 過敏性腸症候群(IBS):ストレスや食事で痛み、下痢と便秘を繰り返す
  • 大腸憩室炎(だいちょうけいしつえん):一点に強い痛み+発熱
  • 虚血性大腸炎:突然の腹痛のあとに下痢・血便
  • 潰瘍性大腸炎:粘液や血液の混じった下痢が続く
  • 大腸ポリープ・大腸がん:便が細い、便通の変化、血便

左下腹部の痛みで特に多い病気を、もう少し詳しく

便秘・ガスだまり(もっとも多い原因)

S状結腸は便がたまりやすく、便やガスで腸が拡張すると左下腹部の張った痛みが起こります。
排便やガスが出ると軽くなるのが特徴です。

ただし注意していただきたいのは、「いつもの便秘」と決めつけないこと。
これまでと便秘のパターンが変わった、便が細くなった、下剤が効きにくくなった――こうした「便通の変化」は、大腸の病気の初期サインであることがあります。

過敏性腸症候群(IBS)

検査をしても腸に炎症や腫瘍が見つからないのに、腹痛と便通異常が続く状態です。
通勤中や会議前など、緊張する場面で痛くなるのが典型的なパターンです。

IBSは「気のせい」ではなく、きちんとした治療法のある病気です。ただし診断には、ほかの病気が隠れていないことを確認する必要があります。

▶ 過敏性腸症候群(IBS)について詳しくはこちら

大腸憩室炎

腸の壁の一部が外側に袋状に飛び出したものを「憩室」といい、そこに便がたまって細菌感染を起こしたものが憩室炎です。

日本人はもともと右側(上行結腸)の憩室が多いとされてきましたが、加齢や食生活の欧米化にともない、左側(S状結腸)の憩室炎も増えています。
一点を押すと強く痛み、発熱をともなうことが多いのが特徴で、悪化すると穴があく(穿孔)こともあるため、早めの受診が必要です。

虚血性大腸炎

大腸に流れる血液が一時的に不足して、腸の粘膜に炎症が起こる病気です。
「突然の左下腹部の痛み → 下痢 → 血便」という流れが典型的で、便秘がちな方や高血圧・糖尿病などの生活習慣病をお持ちの方に多く見られます。

多くは安静と食事の調整で改善しますが、血便が出た時点で大腸がんなど他の病気との区別が必要なため、必ず一度検査を受けてください。

▶ 血便が出たときの原因と検査について

潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜に慢性の炎症が続く病気で、粘液や血液の混じった下痢、左下腹部の痛みが数週間以上続きます。
若い世代にも発症し、良くなったり悪くなったりを繰り返すため、「治ったと思って放置」してしまうケースが少なくありません。

▶ 潰瘍性大腸炎について詳しくはこちら

大腸ポリープ・大腸がん

初期の大腸がんやポリープは、痛みがほとんど出ません。
そのため「痛みがないから大丈夫」とは言えないのが、この病気のいちばん怖いところです。

痛み・血便・便通の変化が出てきた段階では、ある程度進行していることもあります。
一方で、大腸がんの多くは良性の大腸ポリープから数年かけて育つため、ポリープの段階で見つけて切除すれば、がんそのものを予防できます。

▶ 大腸ポリープについて詳しくはこちら
▶ 大腸がんについて詳しくはこちら

消化器以外が原因のこともあります

左腹部の痛みは、腸や胃だけが原因とはかぎりません。

  • 尿路結石:左脇腹から背中の激痛、血尿。エコー検査で腎臓の腫れ(水腎症)を確認できます
  • 婦人科の病気:卵巣嚢腫(のうしゅ)の茎捻転、子宮内膜症など。月経周期と関係する痛みが目安です
  • 帯状疱疹(たいじょうほうしん):体の片側だけにピリピリ・チクチクした痛みが出て、数日〜1週間後に同じ場所へ帯状の発疹が現れます。発疹が出る前は原因がわかりにくく、腹痛として受診されることも珍しくありません

当院ではまず消化器の病気かどうかを見極め、他科の治療が必要と判断した場合には、速やかに地域の専門医療機関へご紹介いたします。
「何科に行けばいいかわからない」という段階でのご相談も歓迎です。

受診前に整理しておくと、診断がぐっと早くなる6つのメモ

受診前に整理しておくと、診断がぐっと早くなる6つのメモ

診察の際、次の6点をお伝えいただけると、原因の絞り込みがスムーズになります。
スマートフォンのメモに残しておくのがおすすめです。

  • いつから:突然か、じわじわか。何日続いているか
  • どこが:指1本でさせる一点か、広い範囲か
  • どんな痛みか:鈍い/差し込む/波がある
  • 便の変化:下痢、便秘、便が細い、血便・黒色便
  • 食事・排便との関係:食後に強まる、排便で軽くなる
  • その他の症状:発熱、嘔吐、体重減少、月経との関連

くずもと内科クリニックで受けられる検査

当院では、日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医である院長が、症状に応じて必要な検査を組み合わせ、原因を的確に見極めます。

腹部エコー検査(超音波検査)|まず最初に行う、体にやさしい検査

お腹にゼリーを塗ってプローブを当てるだけの、痛みも被ばくもない検査です。
肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓の状態や、胆石・尿路結石・腸の壁の腫れなどを短時間で確認できます。

左腹部の痛みでは、まずエコーで大まかな原因を絞り込み、必要に応じてCTや内視鏡へ進むのが基本の流れです。

CT検査|町のクリニックでその日のうちに

当院は内科クリニックとしては珍しくCTを完備しています。
大腸憩室炎や腸閉塞、尿路結石など、内視鏡やエコーでは判断しにくい「腸の外側」の状態まで立体的に把握できるのが大きな強みです。

ガスの多い方や体格によってエコーでは見えにくい部分も、CTなら死角なく確認できます。

当日中に結果をお伝えできます

当院では、エコー検査・CT検査・レントゲン検査・心電図検査・尿検査について、当日中に画像を確認して結果をご説明しています。

「大きな病院に紹介されて、検査は数週間後」「結果を聞くためにまた来院」ということがなく、受診したその日に原因の見当をつけて、次の一手まで決められるのが、痛みで不安を抱えている方にとって大きな安心につながります。

▶ 当院の検査についてはこちら

大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)

左下腹部の痛みの原因を確定させるうえで、もっとも情報量が多い検査です。
大腸の粘膜を直接観察し、大腸ポリープ・大腸がん・潰瘍性大腸炎・虚血性大腸炎などを見分けることができます。

当院では鎮静剤を使用した「眠っている間に終わる」大腸カメラに対応。
さらに、検査中にポリープが見つかった場合はその場で切除する日帰り治療が可能なため、後日あらためて治療を受ける手間がかかりません。

▶ 大腸カメラ検査について詳しくはこちら

胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)

左上腹部の痛みや胃の不快感が続く場合は、胃カメラで食道・胃・十二指腸を確認します。
胃潰瘍・逆流性食道炎・胃がんの有無に加え、ピロリ菌感染の確認も同時に行えます。

鎮静剤による検査のほか、鼻から挿入する経鼻内視鏡にも対応しています。

▶ 胃カメラ検査について詳しくはこちら
▶ 当院の内視鏡検査の特徴はこちら

血液検査

炎症の強さ、貧血の有無、膵臓や肝臓の状態などを確認し、緊急性の判断に役立てます。

「たかがお腹の痛み」で見過ごさないために

左腹部の痛みは、便秘のような身近な原因から、早期発見が必要な大腸の病気まで、幅広い可能性を含んでいます。
そして、痛みの程度と病気の重さは、必ずしも一致しません。

「軽い痛みだけど、もう1か月以上続いている」
「市販薬でごまかしているが、根本的に良くならない」
――そんな方こそ、一度きちんと調べておくことをおすすめします。

自己判断で様子を見続けるより、早めに受診して正確な診断を受けることが、いちばんの安心につながります。

八尾市・高安で左腹部の痛みにお悩みの方へ

八尾市・高安で左腹部の痛みにお悩みの方へ

くずもと内科クリニックは、近鉄高安駅から徒歩1分の場所にあり、土曜日も午前診療を行っています。
八尾市内はもちろん、山本・志紀・久宝寺エリアなど近鉄大阪線沿線からも通院しやすい立地です。

左のお腹の痛みが続く方、原因がわからず不安な方は、どうぞお気軽にご相談ください。
消化器内視鏡専門医・消化器病専門医を持つ院長が、エコー・CT・内視鏡を組み合わせ、あなたの症状に合わせた診療をご提供いたします。

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